愛知県安城市に本社を構える東和精機ですが、何を取扱っている会社かご存知ですか?
東和精機は鍛圧機械の製造・販売を行なっている会社で、中でも「歪取機」はメイン商品となっているようです。
そこで、今回は「歪取機」とはどんな機械なのかご紹介しましょう。
◆歪取りとは?
まずは、東和精機のメイン商品である歪取機の「歪取」という言葉が耳慣れない方もいらっしゃるかもしれませんので、歪取について説明しておきましょう。
物を作るときに、熱を使って処理をすることがあります。熱を加えることで加工しやすくなりますが、その反面熱を加えたことによって歪などの変形が起こってしまうことがあります。
歪取とは、熱加工によって生じてしまった物の歪を矯正することになります。
歪取の方法としては、冷間でプレスして矯正する「プレス矯正」や単ロールや多段ロールを使って行なう「ロール矯正」などがあります。
「冷間」という言葉をあまり聞いたことがない方もいるかもしれませんので、簡単に説明しておきましょう。
冷間というのは、金属材料の再結晶が起こってしまうよりも低い温度のことになります。この温度のことを「再結晶温度」と言います。
◆東和精機で販売している歪取機
それでは、東和精機のメイン商品である歪取機にはどんなものがあるか見てみることにしましょう。
大きく分けると全自動タイプと手動タイプがあります。
まずは、手動タイプの歪取機の特徴について確認しておきましょう。
手動タイプの歪取機はさまざまな品種があったり、ロット数が少なかったりする場合に向いているそうです。
東和精機の手動タイプの歪取機には、同社独自の油圧バルブである「ならい弁」が搭載されているため、利用者の手動操作に合わせたプレス操作を行なうことが出来るそうです。
因みに、「ならい弁」というのは「手動サーボバルブ」と同じような働きをするものだそうです。
全自動タイプの歪取機には「Hシリーズ」、「Fシリーズ」、「Pシリーズ」があります。
Hシリーズは加圧能力の最大値が1,600kNという実績のある機械で、DOSをシステムベースとしているタイプとWindowsを基礎としているタイプがあります。
Fシリーズは FANUC社のCNC装置を搭載したもので使用OSはWindowsになります。
PシリーズはWindows7をOSとした同社のフラッグシップモデルになります。
Hシリーズ油圧システムコントロールタイプですが、FシリーズとPシリーズはサーボモータによって制御されています。
◆まとめ
東和精機の主力商品である歪取機についてご紹介して来ましたが、歪取機は金属加工には欠かすことの出来ない大切な機械であることがお分かり頂けたのではないかと思います。